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3:10 to Yuma 3時10分、決断のとき

アメリカ映画 (2007)

名優ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールががっぷり組んだ人間ドラマとしての西部劇。そこに、クリスチャン・ベールの息子役として14歳のローガン・ラーマン(Logan Lerman)が絡む。脇役だが非常に重要な役だ。ラッセル・クロウは無法者の強盗団のボス、クリスチャン・ベールは戦争で片足の一部を失った貧しい牧場主、ローガン・ラーマンはそんな「負け犬」の父を尊敬できない気の強い息子。3人とも馬に乗り、銃を撃つが、この映画は普通の西部劇ではない。映画の3分の1を占めるラストの部分が、ほとんど、室内の会話で占められている。そのため、あらすじでも、似たような写真が多くなってしまったが、大切なのはそこでの会話。最終的なテーマは、どうしたら息子の信頼を取り戻せるか。そこに至るまでには、派手な銃撃もあるが、つまるところ父と子の問題でもある。IMDbは25万人の投票で7.7、Rotten Tomatoesは89%。次世代に語り継がれていく名作だと思っている。原題の直訳は、『3時10分発ユマ行き』。この方が、公開時の邦題より、よほどすっきりしている。

ダン、アリスの夫婦と、その子、ウィリアムとマークは、アラバマ州の南東部の小さな町ビスビーの近郊で牧場を営む貧しい一家。その土地を鉄道が横切ることになったため、隣に土地をもつ大地主から嫌がらせを受け、借金が増え、追い出そうと 納屋に放火までされる。そんな一家の近くで、有名な強盗ベン・ウェイドが、鉄道会社の現金輸送馬車を襲撃する事件が起きる。父ダンは、捕らえられた強盗のボス、ウェイドを、最寄の駅まで護送していく役目を、鉄道会社から200ドルで請け負う。借金をなくし、牧場を安泰化させるためだ。14歳のウィリアムは、護送団に加わりたいと父に頼むが拒否され、家をこっそり抜け出し後を追う。駅までの山越えで、ウェイドによって2人が殺され、危うく主導権を取られるところだったが、ウィリアムの機転で救われる。アパッチに襲われた時は、逆にウェイドが助ける側に回るが、銃を奪ったウェイドはそのまま逃走。後を追った一行は、途中の鉄道伸延工事区間でウェイドに追いつき、そのまま目的の町に着く。問題は、ウェイドの後を、手下が助けようと追いかけてきたこと。町に着いた時には、護送団は、ダンとウィリアムと鉄道会社の支配人の3人になっていたので、支配人は地元の保安官らに加勢を頼む。しかし、ウェイドの手下が護送者の殺害に賞金をかけると、保安官らは退いてしまう。困った支配人は、ウェイドをユマ行きの汽車に乗せることを諦めようとするが、ダンはそうした弱気を非難し、自分1人でも連行すると強弁する。ダンが意固地なまでにこだわる理由は、戦争で片足が不自由になったため、日頃の消極的な姿勢が長男のウィリアムに軽蔑されていると感じて、名誉万感の好機と捉えたからだ。こうした姿勢に、強盗ながら教養のあるウェイドは、男気を感じる。結局、最初の200ドルより遥かに高い条件を付け、1人でウェイドを汽車に乗せると約束する。ウェイドの7人の手下と、欲に目のくらんだ賞金かせぎの警戒する中、駅まで800メートルの「連行」が始まる… ウェイドを演じるラッセル・クロウから目が離せない。

ローガン・ラーマンは1992年1月19日生まれ、この映画の撮影は2006年10月23日~2007年1月20日なので、14歳の最後の期間である。ローガンが年齢以上に見えるのは〔中学2年には、とても見えない〕、役柄のせいか? ローガンの特徴は、射るような濃いブルーの瞳。ここでは、その特徴が遺憾なく生かされている。『幸せのセラピー』(2007)と 『たった一人のあなたのために』(2009)の間の作品になる 〔『ゲーマー』は主要作品ではないので除外〕。エンド・クレジットでは、ラッセル・クロウとクリスチャン・ベールに次いで3番目に出てくる。ローガンは、パーシー・ジャクソン・シリーズや三銃士のような大作で主役を張り、『ウォールフラワー』(2014)で高く評価され、最近も、『Indignation』(2016)、『Sidney Hall』(2017)と主演が続く若手のホープだが、成功の原点はこの作品にある。


あらすじ

夜、ウィリアムが目を覚ます。何か音がする。マッチを点けて隣で寝ているマークを見てみる(1枚目の写真)。マークは2歳の時に結核と診断され、当時対策としては乾燥地への転居しかなかったので、アメリカ北東端のマサッチューセッツからアリゾナ州のメキシコ国境に近い小さな町ビスビー(Bisbee)の外れの荒地に土地を買って移住してきたのだ。しかし、ウィリアムを起こしたのはマークではない。ウィリアムは自分の脇に置いてあったダイム(10セント)小説〔後に、三文小説の代名詞となる〕に目をやる。題名は『The Deadly Outlaw(恐ろしい無法者)』。ウィリアムの無法者への関心は、映画の伏線の一つである。外で何か音がする。部屋を出ると、父や母も起きている。人声も聞こえる。父が窓を覗くと、誰かが納屋に火を放っている。父は、「やめろ!!」と叫んで飛び出して行ったが、待ち構えていた男に脚をすくわれ、地面に投げ出されて脚先の義足が外れる。そんな惨めな格好の父に、男は、「1週間やる。次は家を燃やす」と言って仲間と一緒に馬で走り去る。ウィリアムは、義足に手間取っている父の脇を抜けて納屋まで走り、中にいる馬を逃がしてやる(2枚目の写真)。家で一番貴重な財産だからだ。その次が鞍。これがないと馬に乗れない。3番目の大切な牛の飼料を出そうとするが、火は小屋全体に拡がり、父から「もうよせ」と背中から羽交い締めに止められる(3枚目の写真)。ウィリアム:「最後の餌じゃないか!」。これがないと、飼っている牛が死ぬかもしれない。今年は雨が降らず、流れていた小川は上流の土地を持つ有力者のホランダーに流れを変えられ、水不足で牧草も生えず、牛が倒れ始めていた。先程、納屋に火を放ったのもホランダーの手下で、父の土地を鉄道が通ることになったので、鉄道用地への転売と値上がりを狙って、父の農場を強引に掠め取ろうと画策している。父は、借金まみれだが、脚が不自由なこともあり、物腰も東部出身だけに融和的で、ウィリアムからは批判的な目で見られている。
  
  
  

ウィリアムは、逃げていく放火犯にライフル銃で狙いをつける(1枚目の写真、光っている点が犯人)。しかし、父は、銃身を下げさせ、撃たせない。代わりに言ったことは、「俺が 何とかする」。それに対し、父に不信感を持つウィリアムは、「できっこない」と吐き捨てるように言う(2枚目の写真)。口だけで何もしない父が腹立たしくてたまらないのだ。その言葉を聞いた父の顔は寂しそうだ(3枚目の写真)。この「情けない思い」が、その後の父の行動の原動力となる。
  
  
  

翌朝、放火の件で、母は父を責める。「嘘付いたのね、ダン… ホランダーには返済したって」。「払った、少しな。だが、どうやって餌を買ったと思う? それに、3ヶ月分の水は? マークの薬は? 家族か借金の返済かで迷った結果だ」。「一緒に決めるはずだったでしょ」。「それで どこが違った? アリス、俺たちで雨は降らせられん」。さらに、「脚を根元から切らなかったエセックスの医者が悪いんだ。『恩給法』を読んだら、失った部分の重さで支給額が決まるそうだからな」。これは、かなり自暴自棄的な発言だ。マークは、「あいつらがしたこと、保安官に言おうよ」と言い出すと、すかさず、ウィリアムが「何もしちゃくれない」と否定。父は、これから町へ行ってホランダーと掛け合う、とマークに話すが、父に好意的なマークですら、「ウィルが言ったみたいに、撃ち殺しちゃえばいいんだ」と言い出す(1枚目の写真)。父は何とも答えようがない。次に、ベン・ウェイドの盗賊団の「現金輸送車襲撃」の事前準備の様子が映るが、父と2人の息子は、昨夜の放火の際に驚いて逃げた牛の群れを捜しに襲撃地点のそばまで来ていた。牛が1頭倒れて、父が様子を見ている。馬に乗って近付いたウィリアムは、「餌を燃やしちゃったからだ」とぶっきらぼうに言う。昨夜、餌を救おうとして止められたことを根に持っているのだ。そして、父が手に持っている母の宝飾品を見て、「それ、質に入れるの?」と訊く。「いつかお前も、俺のような立場になれば、分かるだろう」(2枚目の写真)。それに対し、ウィリアムは、「そんな『立場』になんか、なるもんか〔I ain't ever walking in your shoes〕」と、冷たく答える(3枚目の写真)。
  
  
  

映画前半の見せ場、現金輸送車の襲撃シーンから2枚。現金輸送用の鉄製の馬車は、ピンカートンの護衛によって守られている(御者台に2名、馬車内に2名、後方のガトリング砲に2名)。ピンカートンは『レジェンド・オブ・ゾロ』では、如何にも探偵らしかったが、実際には、警備員、スパイ、準民兵など様々な「機能」を有していた。西部では、無法者の追跡に雇われたが、輸送車を指揮しているバイロン・マッケルロイは、その典型の「適法的な殺戮者」である。ガトリング砲は1861年に発明された最初期の機関銃だが、『キック・アス』の最終場面でも活躍している。ベン・ウェイドは、高台に狙撃手を1人配し、正面から10頭の馬に乗った賊に襲わせる。勝負は互角に見えたが、ウェイドが、ダンの牛の群れを馬車の前を横切らせたことで(1枚目の写真)、衝突を避けようと急ブレーキをかけられた鉄製は馬車は、その重みのため宙に舞い(2枚目の写真)、一気に勝負がつく。ウェイドと顔馴染みのマケルロイは、銃で撃たれただけで、恥をさらせとばかりに放置されるが、後の5人は全員殺される(盗賊側の死者は4人)。こんなぶっそうな現場に、父と2人の息子は、牛を回収しようと近付いていく。ウェイドはすぐに3人の前に馬を駆る。最初にかけた言葉が、「お早う(Morning)」。大強盗を済ませたばかりのボスとしては意外な言葉だ。この一言で、ウェイドがただのならず者ではないと分かる。父:「みんな俺の牛だ。返してくれ」(3枚目の写真)。これに対し、ウェイドは牛は返すが、通報されると困るので、3人の馬は連れて行くと告げる。渋々武装解除して馬を降りる父。それを見て、ウィリアムも悔しそうに馬を降りる(4枚目の写真)。「ビスビーへの道で、馬は見つかるだろう」。結局は、馬も返してはくれる。ウィリアムにとって、ベン・ウェイドは「輝かしい無法者」、父は「惨めな敗残者」だ。
  
  
  
  

ベン・ウェイドの一行は、その後、ビスビーの保安官やサザン・パシフィック鉄道の地区代表者バターフィールド(奪われたのは鉄道会社の現金)を襲撃現場に誘き出しておいて、ビスビーの町のバーで奪った1万ドルほどの現金を分配する。因みに、サザン・パシフィック鉄道は1877年にロサンゼルス~ユマ間が開通、1880年にアリゾナ州ツーソン、1882年にコンテンション〔この映画のラストの舞台、現在はゴーストタウン〕に路線を延長している。従って、映画の舞台となった時代は1882年頃としてよいであろう。コンテンション~ビスビー間は直線で約40キロだ。また、当時の1万ドルは、試算法にもよるが現在の1億円程度と考えればいいともされる。さて、ウェイドは、手下が町を出て行った後も、バーの女性とよろしくやっている。そして、ホランダーに文句を言いに行った父と偶然バーで出会うと、言われたままに、死んだ牛の代金を払ってやる。しかし、そうやって時間を浪費している間に、戻って来た保安官に逮捕されてしまう。結果として、ウェイドは、①バターフィールド本人、②バターフィールドに雇われているピンカートンのマッケルロイ〔軽傷で済んだ〕と、③その面倒をみるための獣医〔町には、医者はいない〕、④200ドル(≒200万円)で雇われた父、⑤前夜、納屋に放火したホランダーの部下により、一番近い鉄道駅コンテンションまで護送されることになった。コンテンションで乗せるのは、3時10分発のユマ行き。ユマはカリフォルニア州境に近い町で、州の刑務所がある。ウェイドが護送途中で手下に奪回されないよう、護送用の馬車が父の家の近くまで来た時、巧妙なトリックが行われる。馬車が父の家の近くにある小さな木の橋を渡ったところで脱輪。それを助けに父らが行くとみせかけ、馬車の中にいたウェイドを外に出し、ウェイドの特徴的な帽子を他の男に被らせ、身代わりに馬車に入れたのだ(1枚目の写真、右端の青い矢印は、遠くで見張っているウェイドのNo.1の手下チャーリー、赤い矢印は、コートを羽織らされ、帽子を替えたウェイド、黄の矢印は、身代わりの男が被ったウェイドの帽子)。このすり替えにより、チャーリーは、ボスは、馬車に乗せられたまま走り去ったと思い込む。一方、ウェイドは父の家で夕食を取ることになった。夕食は、牛のステーキ。ウェイドは、出されると、手錠をかけたまま、すぐに食べ始める。それを見たマークが、「食前のお祈りを待たなきゃ」と言う(2枚目の写真)。母は、「他の人のやり方に、あれこれ言わないの」とたしなめる。「人殺しには神様の恩恵なんていらないものね」。「恩恵は万人にあるのよ」〔これは、お祈りの中に「今日、集いしすべての人に恩恵を」という言葉があるからであろう〕。ウェイドが、おどけて、「アーメン」と言うと、マークは、「父ちゃんがやろうと思えば、あんな人一発で殺せる。50ヤード(46m)離れた野ウサギだって撃てるんだ」と自慢げに話す。それを聞いたウィリアムがウェイドの顔を見る(3枚目の写真)。父は、「動物と撃つのは、人を撃つのとは違う」とマークを諌めるが、ウェイドは、「そんなことはない。そこにいるバイロンに訊いてみるがいい」と言って、彼が多くのアパッチの女子供を殺したと話す。バイロン・マッケルロイが、「どれも死に値する奴らだ」と反論すると、ウェイドは「人の道は自分の目には正しく見える、しかし主は人の心をはかられる。箴言の21」〔正しくは、21の2〕と指摘する。こうした場面で、すぐに『箴言』を引用できるのは、ウェイドが凶暴残忍なだけでピンカートンに雇われているマッケルロイより、よほど「学」のある人間だと分かる。少し長くなったが、前のシーン(映画開始17分)から一気に22分も飛ぶので、ある程度、途中経過を追記した。
  
  
  

食事が終わると、いよいよ出発。父は、マークに、「面倒を起こすんじゃないぞ」と声をかける。返事は、「Yes, sir.」。貧しいが躾はいい。次に父は、ウィリアムに話しかけよとするが、先に、「一緒に行きたい」と言われてしまう。「無理だ」。「役に立てる」。「お前は14歳だ」。「いい、僕は、あそこの誰より速く走らせられるし、巧く撃てるんだ。ピンカートンはけが人だし、ポッター〔獣医〕は役立たず、鉄道の男はうっとうしい重荷、それに下司野郎だ〔昨夜の放火犯〕」(1枚目の写真)。もっともな言い分だが、父は、「議論してる暇はない。お前はここで必要だ。これで終わり」。この言葉に憤慨したウィリアムは、さよならも言わずに家に中に入ってしまう。ウェイドは、家の入口で父と抱擁する母に向かって、「奥さん、もてなしに感謝申し上げたい〔I'd like to thank you for your hospitality〕」と、無法者のボスにしてはきちんとした挨拶をする。背景には、①ウェイドが奥さんを気に入ったこと、②『箴言』を引用するような教養人であること、の2つがある。しかし、彼は、気になることを付け加えた。「旦那を無事返せるといいのだが」(2枚目の写真)。全員が去り、ベッドで咳止めの薬をスプーンで飲まされたマークは(3枚目の写真)、「ベン・ウェイドが、父ちゃんを 『無事返せるといい』って言ったの、どういう意味? 殺すって言いたかったの?」と母に尋ねる。ウィリアム:「ベン・ウェイドは指1本上げなくていい。手下がやるんだ」。母は、「お父さんなら心配ないわ」と安心させてキスをする。
  
  
  

ウィリアムは、母が出て行くと、マークに「しーっ」と言って(1枚目の写真) 窓から出ると、行き先は聞いていたので、父の後を馬で追う。その間、先行した6人は、焚き火を囲んで夜を過ごしていた。6人のうちの1人、父の納屋に放火したホランダーの手下は、ウェイドに対してあまりに生意気な態度を取ったため、他の者が寝ている間にウェイドによって殺される。殺した道具は、夕食の時に盗んだフォークだった。一方、替え玉を乗せて騎兵隊の駐屯地へ向かった馬車は、チャーリーらによって襲われる。ボスを助けたと思ったチャーリーは愕然とし、替え玉を閉じ込めたまま馬車に火を点け、ボスが向かった先を聞き出す。そして、猛然と追跡を開始。遠くからその追撃に気付いた父は、アパッチ族の支配する危険な近道を通ることを提案する。ウィリアムはそのまま後を追って行く(2・3枚目の写真、青い矢印はウィリアム、赤い矢印は先行する一行)。
  
  
  

馬を進めながら、ウェイドとマッケルロイが、またアパッチ惨殺の話をしている。ウェイドはマッケルロイが主導してアパッチの女子供を32人殺したことがどうしても許せない。「子供たちが泣き叫んで走り回ってた。3歳にもなってない。こいつの部下は、それを撃ちまくって水路に追い込んだ。バイロンは信じてやがるのさ。神は無関心でアパッチ嫌いだとな」。「ほざいてろ… ユマまでずっとな。どうせ、ブランコして地獄に直行だ」。「死んだその日に、地獄をおん出てやる」。「そう言うかもしれんな。もし、俺が、酔っ払いの墓掘りの精子と、娼婦の臭い子宮のガキだったらな」。それを聞いたウェイドは、マッケルロイの首をつかむと馬から引きずり降ろし(1枚目の写真)、地面に叩き付ける。そして、銃を奪って獣医を狙い、銃を捨てるよう命じる。全員を武装解除すると、地面に倒れたマッケルロイを、「ならず者でも 母ちゃんは大切なんだ」と言って崖から落とす。ウェイドは、一番の邪魔がいなくなったので、銃で狙いながら、「あんたら、そろそろ家に帰る時間だな」と脅す。その時、後ろから、「動くんじゃない、ウェイドさん」という声が聞こえる。ウィリアムが追いついたのだ。「ショットガンを放すんだ」。ウェイドは、「お前さんに、背後から憧れの男が撃てるかな?」と余裕たっぷりだ〔ウェイドは、ウィリアムの「憧れ」を感じ取っている〕。だが、ウィリアムは直ちに銃を逸らして撃ち、容赦しない決意を示す。ウェイドは振り向いてウィリアムの目を見て諦めて銃を落とす(2枚目の写真、ウィリアムの射るような目が印象的だ)。かくして、ウェイドは再び囚われの身となった。2日目の夜、焚き火を囲んで全員が座る。ウェイドは、ウィリアムが一人で熟練したカードさばきをしているのを見て、「ドッジシティに行ったことは?」と聞く。ドッジシティは牛の交易で栄えたカンザスの町で、1883-4年が繁栄のピーク。ウェイドは、この町に行った時の思い出を、「最高に下品で、美しく、みだらな都市だ。酒場は、カウボーイ(牛飼い)、追いはぎ、金鉱探し、ガンマン、ギャブラーや女たちで溢れてた」とウィリアムに語る(3枚目の写真)。そして、「俺が1人でそこに行った時は、お前さんと同じ年頃の子供だった」とも。その後、ウェイドが父の護衛で用を足しに行った時、「俺は、あいつに背中から撃たれて谷に落ちるかと思った。ほんとだぞ。あれは野生の目だ〔There's a wildness in his eyes〕。まるで俺の…」と言いかけ、父に「似たところなど何もない、ウェイド」と言下に否定される。「ウィリアムは、良識の道を歩いてる〔got a head start on the path of decency〕」。野生の目と良識の道、ウィリアムの性格の二面性が端的に語られている。その時、ウェイドが父を地面に伏せさせ 「しーっ」と制する。銃声が響き、父に当たりそうになる。すかさず、ウェイドが応酬する。焚き火の3人も狙われる。ウェイドは父を抱きかかえて3人と合流する。ウェイド:「3人いる」。父:「手下か?」。「もし、手下なら、あんたは死んでる」。そして銃を持って一人で向かって行く。父が、仰向けに横たえられた状態で「銃を寄こせ」と言うが、説得力はない。それをウィリアムも見ている。だから、ウェイドが1人でアパッチを殺して戻ってきた時、何もできなかった父への失望と、ウェイドに対する一種の憧れは一層募る。ウェイドは、父に手錠の鍵を渡すよう要求。父が鍵を暗闇に投げ捨てると、足で蹴飛ばして失神させ、馬を5頭とも盗んで去って行った。父は、報酬がないと破綻するので、後を追うと宣言する。場面がめまぐるしく変わるので、少し長くなった。
  
  
  

ウェイドは、サザン・パシフィック鉄道のコンテンションからの延長工事区間にやってきた。岩山を素掘りのトンネルがくり抜いている。そこで、現場監督に見つかる。彼は、ウェイドに息子を殺されたので、捕らえてなぶり殺しにしようとしていた。そこに4人が徒歩で追いつく。現場監督は釈放を拒否するが、獣医がシャベルで監督の手下を殴ったのをきっかけに、4人+ウェイドは乱闘を制して馬を奪って逃げ出す。猛追する監督と2人の手下。獣医が、「シャベルで殴ったの 見たか」とご機嫌に叫ぶと同時に背後から撃たれる。馬から落ちそうになる獣医をウィリアムが支えながら全力で馬を駆る(1枚目の写真、右から、ウェイド、ウィリアム、獣医、父)。5人を救ったのは、逃げる時にウェイドが盗んできた、ダイナマイトだった。トンネルの出口でウェイドがダイナマイトの束を投げ、それを父が撃って爆破させる。崩れ落ちる坑口。追っ手は諦めるしかなかった。獣医はすぐに馬から降ろされる。そして、父に向かって、「逃げられたか?」と訊き、「ええ、ドック。やりました。ありがとう」の言葉を聞くと安らかに死んでいった(2枚目の写真)。獣医の死を見守っていた父とウィリアムが顔を上げると、斜面に敷かれた線路の向こうにはコンテンションの町が見える(3枚目の写真)。大きな集落だが、すべて映画のために造られたものだ。もう1つ、周辺のどこにも雪がないことを覚えておいて欲しい。
  
  
  

コンテンションの町に入った4人。人目につくのを避けるため、ホテルに隠れていることに決め、ウィリアムを監視役として残す。父:「ウィリアム、レールの先端を見張ってろ。もし、奴らが来たら…」。ウィリアム:「知らせるよ」(1枚目の写真)。ここから、折に触れて時計が映り、時間が示される。緊迫感を高めるためだ。父とウェイドは、鉄道会社のバターフィールドが用意した部屋に入る。窓からは、遠くに大きな雨雲が見える。父の家のある方角だ。それを指摘したウェイドは、「まだ200ドル要るのか、ダン?」と言い、「黙れ」と無視される。バターフィールドは、町の保安官に応援を求めに出かける。時刻は1時4分。その後、映画は、ウェイドを追って来た手下が、トンネル区間でウェイドを拷問にかけていた3人を撃ち殺す場面を流す。3人の1人が、ウェイドから取り上げた銃を持っていたのがその理由だ。画面は切り替わり、時計が映る。1時30分。ここから、父とウェイドの会話シーンが始まる。「今さら、200ドル何に使うつもりだ? 雨なら降るだろう?」。「金を借りてる。干ばつで借金した」。「じゃあ、倍額になったらどうする? 負債はなくなり、牛は100頭増え、納屋も建つ」。「絵空ごとに過ぎん」。「銃を置いて、俺をドアから出て行かせるだけだ。400ドルの価値がある」。「それが、俺に付けた値か?」(2枚目の写真)。「違う。それなら1000ドルだ。バターフィールドの馬車にはその10倍あった。俺の取り分、欲しかないか? 全部やる」(3枚目の写真)。ウェイドは、さらに、「牧童を何人か雇える。子供たちは学校にやって、教育を受けられる。アリスだって、正真正銘、アリゾナの牧場主の立派な奥さんだ。イエスと言うだけでいい」。こんな有利な提示を受けても、父は、逃亡幇助に当たると拒絶する。この時、時計が映るが時刻は再び1時30分。会話の前と同じ時間なので、どちらかが間違っていることは明らか。2時15分、ドアがノックされ、町の保安官が部下を2人連れてやってくる。
  
  
  

2時25分。線路の延びた方から馬に乗ってやって来る手下を、ウィリアムが見つける(1・2枚目の写真)。ウィリアムはホテルに駆けつけ、「奴らが来た」と告げる(3枚目の写真)。「どこだ?」。「あと1マイル。僕たちが来た道」。保安官が「何人いる?」と訊く。「7人か8人」。保安官はホテルの玄関に2人の部下を配し、自分は部屋に戻る。部下は劣勢を心配している。
  
  
  

ホテルの前までやってきたチャーリーが、バーテンの合図で、ボスが2階の正面の部屋にいると知る。そこで、真下まで行き、「ボス!」と声をかける。ウェイドは、「どう言って欲しい?」と父に尋ね、父から「ユマから毎日手紙を書くと言え」と言われると愉快そうに笑う。窓から身を乗り出したウェイドは、「手下どもに、酒場で飲ませてやれ」と言っただけ。チャーリーは、ボスに帽子を投げて寄こす。替え玉が被っていた帽子だ。予想していたのと全く違う展開に、保安官もたじろぐ。大物度が違うのだ。下では、チャーリーが思いもよらぬことを始めていた。町にいるゴロツキに、護衛を殺したら200ドルやると大声で呼びかけたのだ(1枚目の写真は、それを聞いているウィリアム)。200ドルと言えば、約200万円なので、大勢がその気になる。これは、7人だけを相手にすればいいと考えていた保安官には全くの想定外だった。保安官にとって、ウェイドの逮捕は、自分の赴任地とは無関係の職務なので、護衛をやめると申し出る(2枚目の写真)。保安官を説得しようと後を追うバターフィールド。部屋には3人だけが取り残された。ウェイドは、「よく考えてみるんだな。なんで、あんたとその子が死ぬのか? バターフィールドの鉄道が損した金のためか?」(3枚目の写真)。その時、拳銃を置き、手を上げて玄関を出て行った保安官が、部下ともども射殺される。
  
  
  

下から、チャーリーが、「これで全部ですか?」と訊く。ウェイドは「ほとんどだ〔Almost〕」と答え、父の方を向くと、「あんたの番だ、大将」と言う。ウィリアムが「何を期待してる?」と訊くと、「期待するのは、ちゃんとした理由だ、2人を助けてもいいと思わせるような」。ウェイドは、さらに、「見てみろ、ダン」と窓の下の状況を分からせようとするが、父は頑なに拒否する。そこで、ウィリアムに、「坊主はどうだ? 見たくないか?」と訊く。ウィリアムは父の制止を振り切って見てみる。ウェイドは、「奴らは、けだものだ。お前さんと父さんを殺すぞ、ウィリアム。笑いながらな」と話す。ウィリアム:「やめさせろ」。ウェイド:「なんで俺が?」。「根っからの悪人じゃない」。「悪人だ」。「インディアンから守ってくれた」。「自分を守ったんだ」。「トンネルから逃げる時に助けてくれた」(1枚目の写真)。ウェイドの返事は冷たかった。「トンネルの中で銃を持ってたら、お前を撃ってただろう」。「そんなこと信じない」。ウィリアムの「憧れ」は不動だ。「坊主、もし俺が地獄みたいに腐ってなきゃ、あいつらのボスなんか5分ともたない」。2時40分、バターフィールドが戻って来る。そして、「私はあきらめた。だから、君たちも もうやめるべきだ」と言う。ウェイド:「思慮分別は勇気ある行動、って言うぞ〔They say discretion is the better part of valor〕」。ウィリアムは、「父ちゃん、僕らも家に帰ろうよ」と言うが(2枚目の写真)、父は、「じゃあ、ドックは何のために命を投げ出したんだ? そして、マッケルロイは?」と訊く。ウェイド:「丘の蟻のため」。バターフィールド:「200ドルなら、今払う。だから、立ち去っていいんだ」。そして、100ドル札を2枚取り出す〔1枚100万円の高額紙幣が本当にあるのかと思ったら、合衆国としての最初の100ドル札は1862年に発行されていた〕。これに対し、父は、「馬に乗りながら、ずっと考えてた。政府が俺の脚に払ってくれた198.36ドルは、何だったんだろうかと。今になって考えると、変じゃないかってな… つまりだな、俺のために払ったんじゃあない。自分達の責任を逃れるために払ったに違いない」(3枚目の写真)と、暗にバターフィールドを非難する〔200ドルは、自分への報酬ではなく、バターフィールドが責任放棄できるようにするため渡そうとしている過ぎない、という指摘〕。これに呼応するように、ウィリアムが「父ちゃん、もし 汽車まで連れて行くんなら、僕も一緒に行く」と言うと、父は即座に却下。ウェイドを連れて出て行くまで、別の部屋に隠れていろと命じる。
  
  
  

父の覚悟を潔しとしたバターフィールドは、ビスビーまでウィリアムを連れ帰ると約束する。父の要求は、それだけに留まらない。「もっといっぱい約束してもらうぞ、バターフィールドさん。ホランダーの奴らが、二度と俺の土地に足を踏み入れないと、それに、川を元に戻すよう保証して欲しい〔上流側の土地を持つホランダーが、川の流れを変えて、父の土地を干ばつに合わせた〕。それから、俺の家内に会ったら、現金で1000ドル渡して欲しい。そのくらいの余裕はあるだろ」〔1000ドルの要求は、先程のウェイドの話に触発されたもの〕。これに対し、バターフィールドは、「その通りにしよう。奴を汽車に乗せればな」(1枚目の写真)。父は、ウェイドを振り向き、「聞こたか?」と尋ねる。「聞いた」(2枚目の写真)。これは重要な伏線だ。この時点で、ウェイドには汽車に乗せられる気など毛頭なかったが、最後に、この会話は生きてくる。父は、真剣な顔で息子を見ると、「ウィリアム、これを母さんに返してくれ」と、質に入れるつもりで持ち出した品を手渡す。「伝えて欲しい。これのお陰で 正しい決断ができた」。「父ちゃんを置いてくなんてできないよ」(3枚目の写真)。
  
  
  

急に優しい顔になった父は、「1日、遅れるだけだ、ウィリアム」(1枚目の写真)。「何事もなければな。もしもの時は、牧場を仕切り、家族を守る男が必要だ。お前にはそれができる。もう一人前の男だからな」(2枚目の写真、父子の話を聞いているウェイドの顔がいい)。「お前は立派な男だ。俺の いいところを全部持ってる。ちょっぴりで悪かったが」(3枚目の写真)。そして、最後にこう付け加える。「これだけは覚えておいてくれ。お前のおやじは、たった一人で、ベン・ウェイドを駅まで連れて行ったとな」。
  
  
  

3時の鐘が鳴る。父は、「時間だ」と言い、ウェイドに銃を突きつけて部屋を出る。駅までは800メートル。2人は、ホテルの裏口から外に出る。さっそく銃で狙われるが、即席の賞金稼ぎなので射撃は下手だ。めくら滅法に撃つのを聞いたチャーリーは、間違ってボスが撃たれるのではと心配になり、制止を聞かずに撃ちまくる賞金稼ぎを何人も撃ち殺す。1軒の家に逃げ込んだ2人。そこで、ウェイドは、頃合いと見込み、「お遊びは これまでだ〔I ain't doing this no more〕」と言い出す。それを無視して、「汽車に乗せてやる」と腕をつかんだ父を床に投げ飛ばすと、「子供は行ったぞ、ヒーロー。もう誰も見ちゃいない。いい脚が1本あるだろ。もう家に帰れ」。そう言うと、「チャーリー!」を大声でNo.1の手下を呼ぶ。「撃つな。出て行くぞ。その時、父が飛びかかり、逆に、床にねじ伏せられる。こうして見ていると、ウェイドはいつでも父を手玉に取れたのに、一種の好意から、付き合っていただけだということが分かる。手錠で首を圧迫された父は、「俺は、ヒーローなんかじゃない。戦場で味わったのは退却だけ。この脚だって、味方に撃たれたんだ」(1枚目の写真)。「こんなこと息子に話したら、どんな目で見られると思う?」(2枚目の写真)。この言葉に心を動かされたウェイドは、「分かった、ダン」と一緒に駅に行くことに同意する〔子供の頃に自分を捨てた 飲んだくれの父親と違う 「理想の父親像」 を、ダンに見たからか?〕。そこからのウェイドは、自ら先頭をきって、飛び交う銃弾の中を駅へ走った(3枚目の写真)。そして、3時10分に駅に到着。だが、汽車は遅れていて、いつ着くか分からない。
  
  
  

チャーリーをはじめとする手下は、駅を取り囲んで銃撃を加えている。ウィリアムは、父を助けようと、バターフィールドを押し倒して駅の近くまで来ていた(1枚目の写真)。逃げ込んだ小さな駅舎の中で、父はウェイドに話しかける。「なあ、俺は頑固じゃない。前に、俺が、死にかけた牧場に家族を押し留めてると言ったよな」。そして、冒頭に書いたマークの病気のことを打ち明ける。「何で俺に話す?」。「さあな。きっと、頑固だって思って欲しくないからかな」(2枚目の写真)。父の顔が緩んでいる。それを聞いたウェイドはニッコリと笑みを浮かべ、それを見た父が少し笑う。2人は旧知の友達のようだ。
  
  
  

チャーリーは駅舎近くにある牛の囲いの中に入り、出てきたら狙い撃ちしようと構えている。それに気付いたウィリアムは、牛の囲いに近付いていく。汽車の汽笛が聞こえると、すべてが一斉に動き出す。汽車が駅舎の前にさしかかると(プラットホームなどはない)、ウィリアムが柵を開けて牛を一斉に放つ(1枚目の写真)。中にいたチャーリーは牛の群れによって地面に倒され、撃つことなどできない。この機会に2人は駅舎を出て、先頭車両(囚人車)に向かって走る。牛が邪魔しているので、チャーリー以外の、地上にいる手下も手を出せない。唯一、高みに陣取った狙撃手も、背を屈めて物陰を走るので撃てない(2枚目の写真、左端の黄の矢印が狙撃手、右端の赤の矢印が、僅かに見えるウェイドの帽子)。この写真では、駅の反対側が雪で覆われていることが分かる。特典映像によると、撮影中に大雪があり、駅舎の手前だけは必死に除雪したとか。囚人車まで辿り着いた父は、中の警備員に扉を開けさせ、ウェイドが自主的に上っていく(3枚目の写真)。
  
  
  

中に入ったウェイドは、父に 「やったな、ダン」と嬉しそうに話しかけるが、目線をあげると 「やめろ!」 と叫ぶ。しかし、その時には、もうチャーリーが父を撃っていた(1枚目の写真)。チャーリーは、さらに3発。すべて胸部に命中する。囚人車から飛び降りたウェイドは、虫の息の父を、愕然とした顔で見おろす。その時、そばにいた手下が、ウェイドの銃とガンベルトをチャーリーに渡す。チャーリーは、「1本脚の牧場主にしちゃあ、タフな野郎だった」と言うと、「ボス」と声をかけ、銃とガンベルトを投げて寄こす。自分の銃を手に取ったウェイドは、凄まじい顔でチャーリーを睨む(2枚目の写真)。振り向いたチャーリーは、危険を察知して銃を抜こうとするが、一瞬早くウェイドの弾がチャーリーの心臓を貫いた。ウェイドは、他の手下も次々と殺していく。危険がなくなったので、ウィリアムは倒れた父の元に駆け寄る。「やったね、父ちゃん。奴を汽車に乗せた」(3枚目の写真)。
  
  
  

ウェイドは、親子の姿を見ながら、自発的に囚人車に乗る(1枚目の写真、矢印はウェイドとウィリアム)。それを、「まさか」という顔でバターフィールドが見ている。これで、バターフィールドの言った「その通りにしよう。奴を汽車に乗せればな」という約束は、果たされたことになる。汽車は、動き出し、親子の前を通り過ぎて行く(2枚目の写真)。駅の前を離れると、ウェイドは口笛を吹く。それを聞いたウェイドの馬は、汽車の後を追って走り出す(3枚目の写真、矢印は馬)。ここで映画は終るが、ウェイドは当然、この馬に乗って囚人車から脱走したであろう。しかし、一旦は囚人車に乗ってコンテンションの駅は離れたので、バターフィールドは、約束を果たすであろう。駅に向かう途中から、ウェイドが協力的になったのは、このことを見越した上でのことだった。親しみを感じるようになった父を助けてやるために。それを最後になって潰したチャーリーは、たとえ従順な手下とはいえ、軽薄な野蛮人に見え、許せなかったのであろう。
  
  
  

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